服装は飛行機の座席アップグレードに影響を与えるのか?

追加の料金を支払うことなく、さらにはマイルやポイントも使わずに座席がアップグレードされるときがあります。

インボラと言われるもので、航空会社の都合により無償で上位クラスの座席へ変更されるというものです。

昔から、きちんとした服装をしているほうがインボラアップグレードを受ける確率が上がる、とかいう議論があります。

最近もThe New York Timesに「Cracking the Airlines' Dress Code」という記事が出ていました。

 




いまだにこのような記事が出るということは、やはり服装について気になるということなんでしょうね。

この記事で体験談を書いているのはGeroge Hobicaという人でAirfare Watchdogというウェブサイトを運営してる方です。

NYからロサンゼルスに向かうとき、ラウンジでくつろいでると呼び出されてファーストクラスにインボラアップグレードされたそうです。

このときGeroge Hobicaさんはエアラインの上級会員ではなく、フツーのヒラ会員だったそうです。

で、なぜアップグレードされたかというと、これは完全にHobicaさんの推測ですが、まわりの人はみんなラフな格好で自分はスーツだったからではないかと・・

いやそれ本当?って思ってしまいますね 笑

 

私の経験からすると、服装でインボラを決めるかどうかというのは実際のところほとんど影響しないと思います。

ビジネスクラスだからといってみなさんスーツを着ているわけでもなく、襟のついたシャツを着ているとも限らないわけで。

インボラでアップグレードされるかも!?とかいう期待をしてスーツを着て搭乗する気にはなれませんね。

インボラする際に同じ会員レベルの人が複数人いた場合、みんなが信じられないほどラフな服装で、自分はビジネスカジュアル以上の服装だった場合、航空会社の方針や担当者の考え方や気分によってもしかするとアップグレードの対象に選ばれる確率が上がるかも、ぐらいの話だと思います。

インボラで得した気分になるよりも長時間窮屈な思いをすることの方が圧倒的に多いということになるでしょう。

ちなみにこの記事によるとデルタ航空は服装でアップグレードを決めるということは一切やっていないそうです。

 

だからと言って何を着ていても良いということではないと思います。

インボラどうこうの前に、人に不快感を与えない服装であることは長時間同じ空間にいる他の人のことを考えると当然です。

この手の話は自分がリラックスすることばかりを考えて行動するのはやめてください、という航空会社からのメッセージと受け取るぐらいが良いのかもしれません。

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